橋本 Hashimoto   Baku

橋本 Hashimoto   Baku

loop, feedback loop, strange loop (メモ)

このページは個人的なメモ書きです。何かあればご連絡ください。

「ループ」の区別

再帰警察の気があるので、フィードバックしないただの反復を「再帰的」と表現されるとモニョる
JS風に書けば、f = x => x == 0 ? 1 : x * f(x - 1) はプロパーな意味での自己再帰、arr.reduce((a, b => a + b, 0) もまぁ再帰、けどarr.forEach(f) はただの繰り返しでは... 的な

iteration→recurrence→recursion、loop→feedback loop→strange loop の順で、自己言及性が高まっていく

その系がどのタイプの「環」を内包しているかを、そこそこちゃんと区別して語りたい

  • ループ
    • ただの反復
    • イテレーション同士は相互依存しない。並列化が可能
  • フィードバックループ
    • 回帰
      • 違った!!!!
    • Recurrent
    • 力学系
    • 吐いたものが次の入力に影響する
    • RNNは回帰
    • 古典的サイバネティクス
    • 食う主体と、食われるものの区別
      • 車とガソリンは違う
  • ストレンジループ(Strange Loop
    • Recursion
    • 再帰
    • 全体が部分に含まれる
    • ネオ・サイバネティクス
    • 食う主体と、食われる客体が渾然一体となっている
      • 人は飯を食うとともに、飯は人を形作る
    • 第一級関数
  • STEAM教育において、抽象の力(アルゴリズム思考や数学的思考)は重要視されるが、実は「再帰の心」も同じくらい大事なんじゃないか

第一級関数やJulia/Lispのような構文木を自己改変できる言語を触ることで直観できる

  • 大岩雄典さんの『通称 カードゲーム』はノミックに影響されていると思うが、本当の意味でのストレンジループ性がスポイルされている
    • それはゲームやワークショップとしてある程度面白く成立させるための、ギリギリのところの妥協だったと思うのだけど
    • 不動点とするものがあるからこそ、座標空間が定まる すべてが動いてしまえば、基準とするものも無くなる

再帰の心